長野県の観光名所「善光寺」へと向かう道を逸れると何とも言えない独特な空気。
綺麗でどこからかやってきた流行の店がある観光地特有の雰囲気から、必要だったら寄ってきなさいなと穏やかに地元の方を待つ店舗がちらほら。
そんな中で隠れていた稲荷神社が「田面稲荷社」
田面稲荷社にて
お寺の近く
公民館や神社より大きな建物が見事に隠している。
一度普通に通り過ぎてしまうほどに見えない。
小さいながらも鳥居は二つあり、最初は側面から入ってしまった。
狐像は4体——鳥居前面
どちらも顔の彫りが深くしっかりとした陰影が出ている狐像。
玉は擬宝珠になっているが、足で押さえていて玉取稲荷社のサッカー選手狐像が成長したような貫禄がある。背丈的にコーチになったのかもしれない。
後ろ足がどちらの狐像も変わっており、だいぶ細い表現をされている。立ち上がると肉がほとんどなさそうだ。
狐像は4体——鳥居背面
細いのは親譲りだったか。
前面の狐像達よりも年代を経ているようなので、親認定。
恐らくはこれを参考にして前面の狐像達を制作したのだろう。似ている。後ろ足の細さがそっくりだ。
子を見守る親のよう
子狐の仕事ぶりを陰からそっと見守る親狐。
調べると芸妓さん達の信仰が厚かったらしい。そう思うと師と弟子のようにも見えてくる。どちらにせよ、微笑ましい絵面。
小さくとも立ち寄るには十分な稲荷社だ。
所在地:〒380-0907 長野県長野市鶴賀田町2438
おまけ
学生の作品だろうか。神社に飾るのは珍しい。