樋下稲荷神社にて

狐像

 善光寺の最寄り駅「善光寺下駅」から少し歩いた場所にある稲荷神社。
 閑静な住宅街にある稲荷なので例大祭みたいな祭とは縁がないのかと思ったら、ある模様。ない時に来れて良かった。観光的な祭りなら普通に混ざれますが、町内の祭りの特定地域の人向けだと混ざるのが難しい。だって、自分の異物感が凄いもの。変な感じがして自分で気持ち悪くなる。
 それがないので、落ち着いて写真を撮れました。

樋下稲荷神社にて

正面から


 建物から距離があるので、広く感じる。
 管理している人も掃除とかしやすそう。

本殿


 皆が使う場所らしい生活感が漂う軒下。
 あと何気に柱の飛び出している唐獅子の彫刻の迫力が凄い。龍も掘り込みが素晴らしい。

狐像——遠撮



 そして、肝心の狐像。
 つるりとした顔がとても人間くさい。笑ったらこういう顔になる人がいる気がする。
 二枚目の狐像は少し開いて文句をいう寸前のような口。恐らく顔の破損に対して小言かな。年月を経た結果こうなったというより、なにかボールでも飛んできて当たった欠け方をしている。
 顔の風化具合も二枚目が大きい。木の有無だろうか? 松の木が風雨避けになっているのかも。
 それとどうも長野市の狐像は玉を抑えるのが得意らしい。樋下稲荷神社の狐像は選手より引退してコーチになった選手だろう。年齢的な落ち着きを感じる。
 

狐像——近撮


 横から見ると、とても狐らしい一枚目。
 横から見ると、とても人間らしい二枚目。
 口の開き方一つでこうも見方がわかるのが面白い。口の作りが完全に人間のモノだ。石像だとそこらへんが難しいのかもしれない。
 それにしても一枚目の飄々としか感じが、とても良い。お気に入りです。
 二枚目の方が小言を色々言っているのを軽く聞き流して、選手に応援交じりの指示を飛ばしていそう。選手に好かれていそうなコーチっぽい。
 うーん、サッカーに全く詳しくないのにサッカーを連想してしまう稲荷とばかり出会う旅だな、今回は。
 
 所在地:〒380-0803 長野県長野市三輪7丁目4−2

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