森や竹林を歩いていると突然砂をかけられる——砂かけ婆
水木しげる先生の作品や図鑑にお世話になっていると良く見知った顔になる存在。ゲゲゲの鬼太郎のアニメでもレギュラーで出演しており、認知度は高い妖怪でしょう。
でも、調べてみると砂をかける婆は意外といない。むしろマイナーな部類。
そして意外にも狐がする場合も少ない。主に砂をかけたり石をぶつけるのは狸や貉が主である。正体が不明な時に狐は犯人として一緒くたにされている。
それと砂かけという名称より砂撒き、砂散らしの方が使われている模様。たまにそのままそういう現象が起こる場所として捉えている場合もありました。
調べて思ったのが、水木しげる先生というインフルエンサーのお陰でバズったのが砂かけ婆なのかなと。
さて、婆は置いておいて。話の中の狐たちという記事でやっているため今回は数少ない狐達をまとめていきます。
砂をかける狐達
1.その他大勢の一匹
砂をばらばらとかけて驚かせる……という伝承を元に生成してみたら砂煙になっていた。
ここまで飛ぶと狐でもキツいだろうとマスクを装着。
眼の光を抑えた事もあり、眠気が出るタイプの鼻炎薬を飲んでダルそうにしている狐娘が完成。
狐社会の仕事の一環、もしくは砂かけ社会の仕事の一環だろうか。
ちなみにモチーフになった話があるのは「奈良県」
奈良県は魔境で婆・坊主・狐・狸・猫・ムササビといった具合に砂をかける妖怪の巣窟である。奈良県ってそんな砂のイメージないのだけど……大昔は違ったのかな。
そんな感じで仲間の一人として紹介されていた狐ゆえに名前はないです。化かすついでにやっていた副業ですかね。
参考文献
日本怪異妖怪事典 近畿
2.複業をする狐
佐賀県に現れた古狐(年老いた狐)「機織り狐」
化ける時は婆の姿になり川の中で機を織り、狐の姿では老木の上から道行く人に砂をまく……うん、イラストの状態は嘘です。若い頃はこうかなと想像して作ったにすぎません。
着物については「細縞の単衣」「黒繻子の帯」とあり、それを参考にらしいのを生成させました。
なぜかお椀に砂を入れたバージョンが出来たので、ついでに。
幼稚園児ぐらいの時にしかやらないよな。お椀に砂入れるって。懐かしい。
参考文献
日本怪異妖怪事典 九州・沖縄 著者:寺西政洋 監修:朝里樹